objectfit
onao

土地と文化を漉く

大直のロングプロジェクト
土地の紙
世界の紙漉文化で生まれる紙づくり

大直は40年にわたり、海外の手漉き紙産地を訪ね、
素材や製法を紐解き、その土地に育つ原料を使って
現地の方々と交流を深めながら紙漉きを続けてきました。

乾燥した土地に育つ植物もあれば、高山に育つもの、
紙は常に気候と風土と深く関わる素材であり、
書き物、教典、版画や絵など人の暮らしや文化と
共に発展してきたものです。

ひとことで紙と言っても、その風合いと色、手触りは
土地の香りや人々の暮らしの風景を運んでくれるものばかり。

違う国、人の中に共通する紙への情熱や技術、
その美しい文化を大直は伝え続けたいと思っています。

the paper from land

For more than 40 years, Onao has been visiting various paper region
in the worlds to research the materials and techniques so to pass the baton to the future.
Working close with people, we found the papers are deepy
related with environment and cultures.

objectfit
objectfit
ブータン
高地に育つ強くて美しい紙

高地で育つダフネを主原料に使用したブータンの紙は
日本の雁皮によく似た強靭で光沢がある紙です。

ブータン独自の伝統の紙と島根県和紙産地の石州半紙の
技術を取り入れた紙を漉きます。

とても強い繊維を使った紙は防虫性が高く、長持ちする
ことからブータンでは聖書などにも使われているとか。

日本と文化も人も似たところが多い国で見つけた
強くて温かな紙づくり。

Buthan

Highland paper region creates strong and shiny
paper for sacred books.

objectfit
objectfit
タイランド
太陽が描く凹凸の紙

タイにはsaaと呼ばれているタイ楮とバナナ、
パイナップルなどの繊維を主に使って
作られた紙があります。

その特徴は独特の凹凸感とシワ。

製紙漉き舟から原料をすくい上げ、簀と一体に
なっている漉き桁をそのまま一枚一枚天日で
干すことでその質感が生まれるのです。

Thailand

Sun dried process to create beautiful texture, using
Thai kozo as well as pinapple and banana.

objectfit
objectfit
ネパール
山の暮らしから生まれる気高い紙

標高1800m以上の山間地に育つ細くて強い
灌木ロクタの皮を使って作られるネパール古来の紙。
草木で染めた色は淡く美しく、水に濡れた状態でも
破れにくく、表面を擦っても毛羽立ちにくい紙は
古くからヒンズー教や仏教の経典、王室の記録に
使われ、現在でも登記関係などの大切な書類には
この紙が用いられているとか。

輸入品に押されて文化の消える危機がありながらも
その温かみや手触りと強さへの支持で
今も暮らしに根付いているネパールの紙です。

Nepal

Strong fiber from rokuta tree grows in the high mountain.
dyed in flowers and leaves, durable enough on wet condition
so to be used for sacred books.

objectfit
objectfit
フィリピン
高温多湿な気候に育まれた紙

マニラ麻、フィリピン雁皮を主原料に成長の早い
植物であるマンゴーの葉やバナナの茎などで
漉くフィリピンの紙。豊富な雨と太陽が育んだ
フルーツの葉や茎を捨てずに漉く紙は環境にも
優しいものです。

漉き混む素材によってざらっとした風合いから
繊細なものまで様々で、インテリアや小物
ラッピングまで幅広い用途で使われています。

Philippines

Blessed with rain and sun, plants for paper materials such as Manila hemp,
philippine gankin, banana and mango stalk grow fast.
various texture from interior to products.

季節飾りからインテリア、服飾まで
大直の紙製品
素材を見つめて生まれた紙製品